オフィス街の喫茶店

大手町よりお茶の水まで歩いたのだけれど、その途中にある喫茶店がことごとくガラガラであった。まあ当然といえば当然で、あのあたりはオフィス街だから土曜の昼間に人がいるほうがおかしいのだけれど、それにしてもガラガラであった。


読書したり勉強したりするには最適な環境で、こちらとしては魅力あふれる状況なのだけれど、店としてはやはり客に入ってほしいと思うのだろう。


また別の一面として、これだけ土日に客が入らないのに利益が出ているということはそれだけ平日に客が入っているということだろう。社会人が多いから、回転率もかなりいいのかもしれない。


平日の利益で土日の分を賄っている。ならば、いっそのこと土日の営業をやめてしまってはいかがだろうか。


レジとキッチンで2人バイトが必要だとして、時給900円だと1800円。客単価はだいたい400円ぐらいか。売上に占める原価率はこちらによると約50%だから、原価は200円。すなわち1人当たりの利益は200円。*11時間で9人の客が来ないと人件費をペイできない計算になる。


さてさて、土日の昼間の1時間に9人も客が来るのだろうか。そもそも土日に来る人は400円も使うだろうか。コーヒーMサイズ250円だけで済ますような気もしないでもない。営業するだけ損をしているのではないか。


と書いてみたけれど、本気で「土日閉めろ」なんて思ってたりはしない。店舗別に曜日で営業するか否か設定するのなんて管理する側が面倒(=コストがかかる)だろうし、そもそも店舗によって土日営業してるかどうかわからない状況なんて客側からしたら厄介極まりない。「どの店舗も一律毎日営業」というチェーン店のイメージを損ねてまで曜日別営業設定をしても、それに見合ったリターンが得られるとは限らない。

*1:損益計算書の原価ってまさかバイト代まで含んでないよね。