北京五輪終了。ちょっと総括してみる。

北京五輪が本日終了。ちょっと総括してみる。


トータルで評価しやすいので便宜的にメダル獲得数を指標にすると、日本は金9銀6銅10で計25個。前回のアテネよりは減ったものの、アテネは確変だったわけで、この結果はかなり健闘したと言ってもよさそう。


でもその他方で野球や柔道(特に男子)やサッカーなど期待に応えられなかった競技が目立った五輪でもあり、メダルを見れば健闘しているのだけど、いまいちそれを感じられないというか、ふがいなさ・勝負弱さ・実力のなさがどうしても印象に残ってしまった部分が強かった。


男子ふがいないって意見をちらほら見るけど、多分それは柔道とサッカーと野球の印象が強いからであって、競泳だって陸上だって体操だって男子は結果を出しているし、フェンシングの太田だって銀メダルの偉業を成し遂げたし、レスリングだって女子ばっか注目が集まるけど男子だってお家芸としてメダルを2つ獲得した。そんなわけで、決して男子がふがいなかったわけではなく、柔道とサッカーと野球が期待に応えられなかっただけと考えるのが妥当かと。


あくまでも総括。結果だけ見るとふがいないけれど、個々に見ていけばしょうがないと思う競技もある。卓球の福原は準々決勝敗退だけど相手が金メダルだったわけだし、バドのオグシオだって同様。でもそうやって言い始めると切りがない。


さてさて、北京五輪関連の放送でアテネの体操団体のあのシーンが流れまくったように、今回の象徴的なシーンがロンドン五輪関連の放送では流れると思うのだけれど、いったいどのシーンが使われるんだろう。
(たしかシドニーを振り返るときは高橋尚子の金メダルが流れてたっけ。)


とりあえず印象に残っているのをパパッとあげると、

  • 柔道、谷本の決勝の鮮やかな一本勝ち
  • 競泳、北島の100m平泳ぎ世界レコード勝ち
  • 競泳、北島の200m平泳ぎ圧勝
  • 陸上、400mリレー銅メダル
  • 自転車、永井のケイリン銅メダル

あと見ていないけど、一般的にあげられそうなのはソフトボール金メダル。


北島のシーンかな〜という気がする。他のはイチャモンをつけやすいんだよね。競技全体で見ると期待に応えられなかった柔道、あくまでも銅メダルの陸上とケイリン、そしてロンドンでは開催されないソフトボール。
一方で北島はもう他の追随を許さないパフォーマンス。やっぱ北島の平泳ぎが象徴的シーンとして一番適していそう。


こうして考えると、いかにアテネのあのシーンがすごかったかわかる。

  • 体操ニッポンの復活
  • 体操の中で日本人的に一番なじみのある鉄棒
  • 体操団体日本チームのエースの冨田
  • ビシッと決まった着地
  • 勝利を確信したガッツポーズ
  • あの名実況(これのおかげでアテネのときのNHK五輪テーマソングは忘れることがない。)

こんだけの要素が含まれてるんだもんなぁ。