ちょっとタイミングが遅いけど、顕彰馬について。

もう時期を逃している気がするけど、一応自分の考えをまとめられる機会なんで。


自分は「名馬たちを軸にした競馬史」をインデックスしていく場として
顕彰馬という制度があると思ってたり。
だから10年後20年後に振り返ったときに挙げざるを得ない馬は選ばれるべきだと。


そんな考え方だから、エルグラスペに関しては、3頭とも選ばれて然るべきかと。
1990年代後半の中長距離シーンの1場面を切り出せと言われれば
およそこの3頭が第一に挙がるだろうし。
というか90年代後半の競馬を説明するときに
この3頭を出さずに説明できる気がしないし。
あの頃を「タイキシャトルが短距離で活躍したよね〜」で
済ませるのはちょっと。
あと3頭の中から2頭だけ選ばれても、語れるかどうか。
「あわせ技で一本」じゃないけど、3頭あわせて1つ扱いで
選んだりできるようにならないかね〜。



余談。
この考え方だと「悲劇の名馬史」の扱いが難しくなるんだよなぁ。
サイレンススズカとか、ホクトベガとか。
ホクトベガはまだしもススズはG1を1つしか勝ってないんだよね。
でも100名馬では堂々4位。みんなの記憶には強く残ってる。
なんか日本史の教科書でいったら本文に載せるには
実績がないんだけど、下の欄外には載せても問題ないみたいなところ。


あと「志半ばでリタイアした名馬史」も。
タキオンとかキンカメとか。
ここいらは種牡馬成績も含めてどうにか選ぶことも可能だけど、
早い時期に志半ばでリタイアした馬は史を語るにおいて絡ませづらいというか、
絡ませちゃうとほかの馬が鬼のいない間に活躍したような感じになっちゃうし。
逆にほんとに鬼のいない間に活躍したようなイメージが強いなら、
志半ばリタイアの馬を選んでもいいと思うんだけれども。
でもこっちも実績がネックになるかぁ。


余談2。
グラスの名前がいつも挙がりづらい理由は、
日本のメインコースである東京で負けすぎなイメージがある点と
最後の年がそれまでからは考えづらい成績を出しちゃっている点かと。
だから「一貫して活躍した」ってイメージが薄いから
どうしてもスペとエルにこういう投票ものだと見劣りしちゃう。


余談3。
いっそJRAの顕彰馬制度に頼らず、100名馬みたいな企画で
インデックスをしていくのもありかと。
JRA主導なのか、出版社主導なのか、有志主導なのかはわからんけど。
でもそっちのほうが競馬史をインデックスできそうかと。