ニューミュージックマガジンなるものを見てきた。

りぼるばにくっついて国立音大の図書館に行ってきた。
ニューミュージックマガジンの75年あたりのを見たのだけれども。


200ページ前後で220円!
安い!……のかどうか当時の物価がわからんからなんともいえない^^;
編集者曰く安いらしい。


最後のページは後記と前号の訂正、あと直接購入するときの送料とか。
訂正けっこう多い。
後記を書いてるのは編集者なんだけど、その編集者は本編でもコラムを持ってたりする。


そんな感じで、低価格設定だったりわりと杜撰なところがあったり編集が本編でもコラム書いてたりと、プロフェッショナルが営利目的でやっているというよりは、むしろ本当に趣味が高じてやっているというか、音楽が好きな人が集まってやってるんだな〜という印象。
同人誌的というか。
自分が普段読んでいる雑誌よりも書き手と読み手の距離を近く感じた。


この時代の雑誌ってこんな感じだったのかな。
後記に「他の雑誌も後記をつけるのが標準的になっている」みたいに書いてあったから、少なくとも昭和の音楽雑誌はそうだったっぽいけれど。


こういうスタイルの雑誌って、ニッチな分野における雑誌のあり方として結構うらやましかったりする。
書き手も読み手も同じ趣味で楽しんでいる雰囲気がすごくして。
いまでいうと、同じ趣味のブロガーが集まって1つのテーマでブログをやったりするとこんな感じになるのかなぁ。


そうそう、ブログといえば、ニューミュージックマガジンの中で、ある人が自分のコラムの中でそこそこの分量を使って、前号の他人のコラムに対して「私はそんなことは言っていない。誤読だ。」って反論してたのを見て、「お〜、いまブログでやられていることが、この時代は雑誌の各自のコラムでやられていたのか」なんて思った。


そんな感じで、商業雑誌としてはともかく、同人的なもの、ある同じ趣味を持つ人たちがその界隈で情報をやり取りする1つの形式として結構興味深かった。


あとは...後ろのほうについている広告の形式が、大学オケのパンフの後ろのほうに載っている楽器屋とかの広告とほとんど同じ形式で、「おいおい30年経って同じスタイルかよ。それとも大学オケのパンフが古いだけ?」なんて思ったぐらいかな。