サッカー。こういう教材ないの?

▼授業中につれづれなるままに考えてたこと。プロサッカーでなく部活とかユースとかそういう育成段階のお話。例えばトラップやシュート、パスや体の使い方なんてのは、コーチも実演できるし多分解説ビデオもあるだろうし、なによりJリーグなどプロの試合を見てれば、できるかどうかは別としてどれぐらいできればどのレベルなのかだいたいの目安はわかる。スタミナは90分動き回れるって言う明確な目安がある。戦術もプロの試合を見たりコーチがやるのを見てたりすれば、どれぐらいの理解度が必要なのかその目安はなんとなくわかる。
 でもこれだけは目安がよくわからんってのがある。それは、選手の視野。視野を広く!といわれるわけだけど、じゃあ実際プロの選手ってどういう視野を持ってるのか。どのタイミングでどこを見ているのか。鮮やかなスルーパスを出したシーンならば、その直前に多分前の選手の動きを見ていたのだろうけど、そんなわかりやすいシーンばかりじゃないわけで。だからプロの試合を見てもいまいちつかめない。じゃあコーチが教えてくれるのかって言うと、そういう練習方法は少ないと思う。
 中村俊輔の視野はどうなっているのか。ガンバの遠藤はいつどこを見てどんな情報を把握しているのだろうか。そういう具体的な視野がわかれば、じゃあその視野を確保するのにどうすればいいのかっていうが具体的にわかってくるし、そうすれば練習のときに工夫しやすい。
 テレビ朝日の試合を見てると超ウルトラスローカメラなんてのが導入されてて、松木あたりが「これだとどんな回転がかかってるのか丸分かりですね!」なんて言ってるわけだけど、それぐらいの技術力があるわけだから、そして試合のパスやら動きやらのデータ収集・解析・提供を専門にする企業があるんだから、選手の視野を分析して、選手視点でも俯瞰視点でもいいからいつどこを見ていたのかを映像にまとめたものを作れないものだろうか。それを教材として販売できないものだろうか。下手なものに予算を割くよりもよっぽど育成段階の選手のレベルの底上げにつながると思うんだけど。