自転車の件

 最初に出た改正案関連の文書を疋田氏がしたような解釈、つまり「これは車道から自転車を追い出すきっかけとしての改正だ」と解釈したのは陰謀論でじゃない?って議論がちらほら。結果的には警察が自転車について正しい判断を見せたって事で疋田氏の解釈は違っていたわけだけど、疋田氏がああ解釈したのも無理はないと思うなぁ。だって現状が……。自転車に対して警察はなんも注意しないし。こんな状況だから懐疑的に見るのもしょうがない。
自分なんかこの人たちは自転車が車道を走るもんだと知ってるのかねって感じで警察を見てたから、むしろ最初に記事を見たとき「お、警察って一応原則車道なこと理解してんじゃん」って思っちゃったぐらいだし。


 まあ陰謀論っぽくなっちゃったのは結果的に印象を悪くしたけど、自転車乗り歴が長くてツーキニストの先駆者的存在の疋田氏がそう解釈したってことはそれ相応の背景があったんだろうし、結果的にいい方向に転んで「自転車専用道を作るのが望ましい」って言質まで引き出せたわけだから、よかったんじゃない?


 それに、確かに最良なのは「文面どおりの解釈でよくて、なおかつ警察も自転車は原則車道走行のまま」のケースであり、結果的にはその方向に転がった可能性が高いんだろうけど、逆に最悪のケースは「文面どおりに解釈して正しい方向に持ってってくれるだろうと信じていたのに、結果的に自転車がいつのまにか車道から追い出されてしまってた」ってケースであり、それになりうる可能性も現状を見たらありえなくはなかったわけで。
今回懐疑的に見てアクション起こしてたから、もし車道から追い出す方向に警察が動いたとしてもそれに反対する動きもとりやすい状況にあっただろうし、幸いそっちに行かずに警察から言質を取れたわけだし、最悪のパターンを回避し「自転車の車道走行を守る」最低限の目的の達成可能性を上げるって点ではあながち間違いではないかなと。