下のエントリ「<A href="http://d.hatena.ne.jp/denchu32/20080214/1203005228" target="_blank">ループザループ。<A>」から脱線して。

小学校シャーペン談義に限らず、
無断リンク禁止だったり
著作権関連の問題だったり
ネットっていう大きなくくりで考えると
いろんなことがループして議論されてると思う。


ネットはどでかい情報データベース。
いろんな情報が大量にあふれている。
でもそのデータがいろんなところに散らばってるから
何度も似たようなことが書き込まれる。


現在、その散らばってる情報をキーワードを通じて集めているのが
googleなどの検索エンジン。
キーワードで検索すれば、関連するページが
ずら〜っっと出てくる。
こうしてネットの情報をまとめてくれるシステムがあるんだから、
理論上は以前の議論をすぐ調べられて、
ループせずにより上の段階の議論が出来るはず。


でも今回みたいにすでにほぼ確実に話題になったことが
またいちから話題に上ってくるのが現実。
いまの検索エンジンがまだ「過去の情報、議論をあさる」ことを
うまくできていないのか、
それとも「同じ話題をループさせることは非効率的で
過去の情報、議論をネットであさったほうが早い」
という思考パターンに人間がなっていないのか。
多分両方なんだろう。


検索エンジン側はこれを踏まえると、
うまくテキストやリンクを分析することで
キーワードに関する談義について
どのブログが中心、発端なのか
どのブログが絡んでいるのか
誰が誰にツッコんでいるのか
そういう論議の絡みを可視化したりして
わかりやすく表示するってのも
検索エンジンの今後のひとつの発展方向としては
ありなのかも。


人間側は...わからんw
ユビキタスだなんだってことで産業面や文化面はこれからも
ガンガンネットの隅から隅まで最大限利用していくんだろうけど。
でも一方で一般大衆の生活におけるコミュニケーションの面では
どんどんパソコンじゃなくケータイにシフトしていって
各自がネットの中のせまーい空間(SNSとか)で
コミュニケーションすることが当たり前になって
ネットっていう大きなくくりで見ること自体が
ナンセンスになっていってるような気もする。


そうなると、生活の髄まで広いネットが浸透しないと出来ないような
効率重視の思考パターンなんて起こりえないでしょうな。



余談。
効率重視の思考パターンがコミュニケーションにまで
浸透した世界ってのは個人的にはかなり怖い。
プログラミングのコードとかならともかく
ちょっとした談義までこの考え方を反映させると
すべての人間が情報データベースに載っていない新しいことを
常に考え出さなきゃならなくなる。
会話するだけで新しいことを生み出さなきゃならない。
誰かがネット上で会話しただけで、それはもう
既知の情報になってしまう。
日に日に情報は増える一方。会話のハードルは上がる一方。
その結果行き着くところは情報爆発か人間の思考破綻なのではないかと。
そんな気もしてしまう。極論だけど。