ウルルン

リニューアル後のウルルンはクオリティが下がっているって聞いてたんだけど、先週と今週チラッと見てなんとなくわかった。クオリティはともかく、明らかに方針転換したみたいね。悪い方向に。


多分原因は
・以前と比べて海外に行く人に有名な人を起用するようになった
・スタジオのコンセプトがずれてる
の2つから来る、まるでお昼の番組のような(言いすぎかな)軽さかと。


まず1つ目。以前は「若手芸能人が現地で苦労しつつも何かを達成し絆を深める」コンセプトだったから、その芸能人のステータスとか背景とかに関係なく「苦労」「達成」っていう中身に意識が行くようになってた。だから感情移入できてた。でも今は有名な人を起用してるからどうしても感情移入しにくくなってる部分があると思う。


続いて2つ目。以前のスタジオは司会者側に徳光と相田翔子(途中から木佐彩子)、解答者に清水圭、石坂浩二、YOUなどの配置で、しゃべるときはしゃべるけどそんなにでしゃばることはない、落ち着いた雰囲気だった。またそれもプラスに働いてか、あくまでもVTRの方がメインという雰囲気があった。しかし、リニュ以降、少なくとも今回はテンション上がると騒ぐ菊川令がいたりと雰囲気が違ってた。
まあこの時点では許容範囲だと思うんだけど、ここに久本雅美が加わるからすごいことになる。進行側のはずの久本がいちいち会話に絡み、広げ、ときにはボケて、とにかく前に前に出てきてる。そのためスタジオの雰囲気は以遠と違って明るいバラエティチックなってしまっている。これがトーク番組、スタジオで完結している番組なら楽しい雰囲気でいいんだろうけども、あくまでもVTRメインの番組、感動メインの番組だから逆効果。加えてVTRの尺自体も短くなってしまっている気がする(そう思ってしまうぐらいスタジオのアクが強かった?)。そんなもんで、今までよりもスタジオのウェイトが上がってきてしまっていて、逆に言えばVTRが今までのような「メイン中のメイン」ではなく、「一応メイン」ぐらいのポジションになってしまっている。


以上2つより、VTRに感動することが以前と比べて極めて難しい番組構成になってしまっている。
感動系というよりは、「VTRを流してスタジオで明るいトークをする」お昼のバラエティに近いジャンルといったほうがよいかもしれない。