ニッポン放送に限った話だけど

深夜ラジオに俺がはまりだしたのは高校1年のとき。ニッポン放送LF+Rと銘打って深夜改革に乗り出して2,3年ぐらいたったときで、まだオールナイトニッポンがSUPER,COM,Rと大安売りされてた頃。安売りによるブランド感の喪失だったり、その後の22時台の戦略失敗(ANNいいねの方向性の失敗)だったりでLF+R負の遺産と称されるけど、俺がはまりだした時期に限っていえば、深夜ラジオの入り口としてはかなり良かったんではないかなと思う。とにかく選択肢が多かった。単純に考えて15人はパーソナリティがいるわけで、しかもしゃべれる人がかなりいた。ナイナイや西川、氣志團や土屋レオ、ロンブーもいたし、aikoもいた。ホリケン&ビビる大木もやってたし、レギュラーとしては番組が終了してたけど特番としてゆずもやってた。アナウンサーも荘口さんもいたし、吉田アナもかなり番組持ってた。惜しむらくは加藤晴彦の番組がすでに終了していたことと、垣花アナがすでに昼帯に移ってたことか。
あの頃は「松村邦弘とかデーモン小暮とか電気グルーヴとか昔はもっと面白かったのかぁ」とか思ってたけど、それでも十分すぎるほどの面子が揃ってた。それにネット放送もやってて、電波が悪くて聴けないなんてこともなかった。(ホリエモンの一件で「ラジオはネット社会に乗り遅れてる」なんてイメージが付いたかもしれないけど、少なくともニッポン放送は早い時期からネットにかなり力を入れてた。むしろ早すぎたがために著作権やらなんやらの問題でやめざるをえなかった。)こんだけ条件揃ってれば誰か1人ぐらい好みのパーソナリティが見つかるのも必然なわけで、俺は西川さんにはまって今に至る。


それでふと思ったんだけど、ラジオ聴いてみようかなぁなんて思い始める中高生はいったいニッポン放送でなんの番組からはまりだしていくのだろうか。いまニッポン放送は22時台をアズマックスが帯で、24時台をますだおかだの増田が帯で、25時台オールナイトニッポンを月曜昇太・火曜くりぃむしちゅー・水曜あやや・木曜ナイナイ・金曜本谷がやってるという体制。27時台はアンコーさんが番組やってて、深夜っていうより早朝な雰囲気で夜帯とはちょっと言えない。実際対象をトラックの運ちゃんだったり朝早い仕事の人だったりにしてるし。あとネット放送はやっていない。(podcastは配信してるけど、夜帯の番組は絡んでない。)
ぶっちゃけ、選択肢が少ない。アズマックスがアウトだと22時台は全滅だし、増田がだめなら24時台全滅。正直中高生が昇太にはまるとは思えないし、あややはマニアしか聴かないでしょう。ナイナイとくりぃむがいい感じだが、両方お笑いの人なのでバラエティに富んでいるとは言えない。本谷が異色だが、俺は面白いとは思うのだが、人を選びそうな感じ。こう見ると、なんていうか門戸が狭いなぁと。ラジオに限っていえば、あの面白い時代にいれなかった人たちがかわいそうだなぁ。